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1/144 クラウンのキットの製作記

「1/144 クラウン アブロランカスタ-の巻」


【はじめに】
まいどです!Rinsukeです♪
ひこうせんのBlogということで、たまにはヒコ-キもののネタをやらないと....ってことで、今回は恐れ多くも「製作記」をやってみようかと。超絶技巧集団の「ひこうせん」ですからねぇ.....オイラがやっていいのかなぁ...(^^;;

そもそもカ-モデラ-のオイラが「何故にヒコ-キ?しかも1/144スケ-ルで。」って思いますでしょ?事の発端は2006年のHME。オイラ所属のグッド・フェロ-ズ(以下G.F.)で1/144フリ-クのメンバ-がいまして。彼は100均のケ-スをベ-スにしてジオラマ仕立ての作品を作ってくるんですわ。その世界観が何とも凄くてねぇ。オイラもやってみたいけど彼のようなセンスはないし。
じゃぁ、彼とは別のアプロ-チで、1/43のカ-モデルの工作スキルをどこまで1/144に取り入れられるか?1/48や1/72の情報量をどこまで1/144という小スケ-ルに詰め込むことができるか?いわば「精密に作りこんでみよう!」とチャレンジしたわけです。しかしねぇ、キット見たら.....モ-ルドはいい加減だし、パ-ツはケロッグのオマケみたいだし、どうしましょう.....。まるでFDSなんぞのヘロヘロな1/43メタルキットだぞぉ。そこから毎日仕事から帰っては連日5時間の工作。金曜の夜、土曜はほぼ徹夜状態の工作。2006年の12月に製作開始してから翌年4月に完成。
その苦労の甲斐があってか、てづかさんのモデコンで「銀賞」いただいちゃいました(^^;;。

では、解説にいかせていただますm(_ _)m

【マテリアル】
よく聞かれるのが「スジ彫りはどうやって彫ってるの?何使ってるの?」です。
1/144、特にクラウンなどの古いキットの場合は、全体の薄っすらいい加減モ-ルドは全てペ-パ-がけで消してしまいますのでスジ彫りなどモ-ルドの復元を行います。その時に使うのは下書き用のペンシル、定規、デザインナイフ、ハセガワのPカッタ-(細)、モデラ-ズのハイテクマスキングテ-プ、裁縫針、ハセガワのテンプレ-ト2種などと特別な工具は使いません。
デザインナイフは細いスジ彫りを彫る時のラインのアタリをとるときや刃先を上下逆にしてPカッタ-として使用ってます。特にこだわっているのが定規。これは透明な塩ビ板を使ってます。透明だと下書きが見えますからそれを基準線にして平行に線が引けますし、ヒコ-キの胴体などの曲面にも馴染み易い柔さですから、両面テ-プで固定しながら楽に作業が出来ます。ただ、塩ビ板を普通に買うと結構いい値段しますでしょ。そこでいろいろと探していると.......皆さんがいつも入手できるもの発見。コンビニ弁当のフタで定規を作ってます。これだと定規がボロボロになっても、弁当のフタをためておけば何度でも作れるでしょ?経済的だねぇ♪弁当のフタでなくてもス-パ-のお惣菜のフタでもいけます。
gazou018_20091008194257.jpg

ちなみにこんな感じです。


【キット解説】
クラウンのランカスタ-、もとはイッコ-の金型を使っている古いキット(のちにミニクラフトのブランドで発売されていました。このミニクラフト、初期のころのP-47やP-51D、ハインケルやユンカ-スなどのほとんどがこの元クラウンのキット達なんですねぇ)。しかし、油ののった時期に開発されたためか、プロポ-ションは同じくクラウンのB-26マロ-ダ-同様に素晴らしい部類に入ります。今回参考にしたのはネットで見つけた完成写真とハセガワの1/72キットとタミヤの1/48キット。キットを貸してくれた友人に感謝です!
さてさて、何点かの改修ポイントを中心に工作開始!しかし意外な落とし穴が最後に待ちうけているとは......。


【改修工作のポイント】
ポイントは次のとおり。
○ぶ厚い主翼のシェイプアップ
○角のあり過ぎるエンジンカウルを柔らかく表現
○背の高すぎる、透明度の低いキャノピ-の改修
○貧弱なプロペラの改修
○主脚まわりの全面改修
  *そのまま組むと、何ともカエルが座っているように妙に上を向きすぎる。
   パイロットは空を見上げて飛び立つ感じ。
○何もないコクピット内部の再現(スクラッチ)


【製作開始!】
まずは全体の雰囲気をつかむため仮組みをします。
コクピットのパ-ツはもちろんキットにはありません。主翼も厚い。
gazou002.jpg

主翼のシェイプアップ。空研ぎの400番のペ-パ-でガシガシ削ります。ただし、エンジンの取り付け部との兼ね合いもありますので、そこだけ注意してひたすらガシガシとサンディング。特に主翼の前端と後端部を薄くなるよう整形します。
gazou004.jpg

だいたいこんな感じです。左がキットそのままで右がサンディング後。
前端の部分が薄くなったのがわかりますか?
これだけでもかなりイメ-ジが変わります。
gazou003.jpg

お次はエンジンカウルの整形。
奥の2つがキットのもの、手前が整形後です。
爆撃機といってもイギリスの貴婦人ですから、カチカチなラインを丸く薄く柔らかいラインに変更しています。
gazou001.jpg

最初に仮組みしていたとき、ジ~ッと全体を見つめていたんですが、何か変だよなぁって思ってました。「これ、飛べそうにない形だよなぁ......。」でも答えがみつからない。そんなとき、友人から借りたタミヤの1/48キットと比較して見つめ直したときにようやく答えが出ました。
「あれっ?この1/144、主翼の仰角がないや......。」
これじゃ飛べないぞ!
imagegazou0001.jpg

キットの主翼をガイドにラインをとるとこうなる。
ねっ、これじゃぁ飛べそうにもないでしょ。
ではタミヤの1/48と比較してみよう!

imagegazou0002.jpg

ねっ、最初の画像と比べると違うでしょ。主翼の取り付け角を変更してラインをとってみるとこんな感じになります。

取りつけ角の変更は主翼のリブを一旦パ-ツから切り離し、機体に書いたラインに合わせてリブを再接着。機体側の取り付け穴も差込しやすいように整形し、あまりきつくならない程度にプラ板で開口面積を調整します。
主翼の仰角を再現すると、今度はエンジンカウルの取り付け角に問題がでます。そう、エンジンが全て斜め上を向いてしまいます。これじゃぁますます飛べない(笑)。
そこでエンジンカウルの取り付け角を調整します。方法は.....画像のようにキットの取りつけ部を削り取って調整するだけ。
gazou008.jpg

これで大まかな整形が完了。再度借り組みです。
少し雰囲気は変わりました.......って画像じゃわからんかぁ.....。
gazou005.jpg

今度は細かい部分の改修です。
まずはプロペラ。キットは一応プロペラの形をしていますが、ブレ-ドの幅が狭いというか細くて少し短い。大きな図体を飛ばすんだ!とエバ-グリ-ンで作り変え。
gazou011.jpg

そして主脚。右がキットで左がキットをもとに改修したもの。
右の丸くて平たいパ-ツ.....実はタイヤです(笑)。これじゃあんまりっしょ!
何か適当なものはないかと探すと....同じ1/144クラウンのB-29のタイヤがいい感じでした。
多分作らないと思うし、いざとなったらB-29は飛行状態で作るべ!...ってことで思いきってB-29からパ-ツをコンバ-ト!それが左のパ-ツです。
gazou012.jpg

主脚パ-ツの一部に、真鍮線と真鍮パイプを組み合わせて作り直した主脚。3日かけて作った労作です.....。だってねぇ、輪切りの真鍮パイプ、ピンセットでつまみ損ねて何個行方不明にしたことか(笑)。
gazou016.jpg

気分を変えてツルツルの機体や主翼にモ-ルドを再現します。1/48と1/72のキットを参考にしながら、シャ-ペンで下書きをします。全てを書きこむのではなく、必要ないと思うところは省略してパネルラインを下書きしてスジ彫りを施します。この省略が結構センスがいるんですよねぇ。オイラはそんなもんないからねぇ。何とか頑張ってこんな感じでパネルラインをスジ彫りしましたよ。
gazou010.jpg

だいたいの工作が終了しました。
簡単そうにやってますが、実は完成したからこうやって書けるんですわ。
製作中はこのつじつまの合わないだらけのキットに四苦八苦してましてねぇ。何度ブ-メランのように投げ飛ばしたくなったことか(笑)。ここまでの工作が完了したのが製作開始から2ヶ月半たってましたし。しかも、冒頭で言っていた「落とし穴」。たいした事じゃないんですが、あと少しってところで出てきちゃいました。
再度仮組みしてジ~ッと観察。こんなもんでいいかなぁ......でもやっぱり何か変だよなぁ。全然ランカスタ-に見えないや.....何でだろう。そんなことを考えて約3日悩む。
「あっ!あれ?あぁぁっ!....ガ-ン!!」
それはネットで探して見つけたある作者さんの完成写真を見た時にわかりました。
参考資料にとネットで探した完成写真がこれ。
掲載しようかどうか迷ったんですが、あくまでも参考にと載せてしまいました。作者さんごめんなさい!もし見つけて掲載「NG」でしたら削除しますのでご一報を!

画像を見ておわかりですか?(この作者さんは結構凄いスキルの持ち主なんですよ)
これはほぼキットストレ-ト状態で完成させているのですが、特に機首まわりのラインを見ると......。そうなんです。キットの状態のままだと機首銃座に向かってストンっ!と落ちるラインなんです。まるでハリファックスのようなラインでランカスタ-とは違う。ランカスタ-はちょっとアロワナみたいな機首ラインだもんねぇ。
sankougazou001.jpg

タミヤの1/48のボックスア-ト。
ねっ、上のキットストレ-トの完成品とは機首のラインが違うっしょ。
gazou014.jpg

ハァっ.......またまた改修ですわ。
機首を前部銃座部分から思いきって切断します。
そして切り離した部分を2mm上方へかさあげする形で再接着。機首下部に出来た段差はエポパテで修正し、モ-ルドを彫りなおししています。そしてキャノピ-から機首銃座部のラインはエバ-グリ-ンのプラ板を使って修正。ここで忘れていましたクリア-パ-ツ類の修正です。
キャノピ-はキットのままだと結構背が高い。しかも透明度は.....良くない。他のクリア-パ-ツも同様に透明度は低い。キャノピ-はすぐ後方のバブルキャノピ-と一体になってますから、一旦切り離してペ-パ-で全体を削ります。特にキャノピ-の背を低くすることをポイントにすすめます。ほかのクリア-パ-ツも同じくペ-パ-がけします。
gazou013.jpg

修正が終わったパ-ツ。
まだまだ自作のパ-ツはありますが、まずはこんなところかなぁ。
gazou009.jpg

お次は楽しい楽しい♪コクピットの製作。
実はキャノピ-をつけるとほとんど見えなくなってしまう(笑)。こんな無駄な工作が結構楽しくも快感だったりするんです(笑)。
gazou015.jpg

このときすでに塗装が終わってました。画像ないですが.....。
塗装は基本色にMr.カラ-を使用。主翼のサンド色は......何を調色したか忘れました.....。グリ-ンも何番を基本色にして調色したか覚えてません(ごめんなさい!)。ただ、グリ-ンを吹いた時、そのままでは2色のバランス(明度)があまりにも悪く、グリ-ンに主翼用に調色したサンド色を混ぜて明度を落としています。あとは軽くスミ入れしたあとに、先のサンド色をシャブシャブにしてオ-バ-スプレ-し、2色とも落ちつくようにしてあります。ん~っ、やっぱり迷彩は苦手だ......。機体下部は黒にグレ-を混ぜ、真っ黒にならないようにしてあります。下部の赤いラインは途中赤を吹きつけマスキング。上から先の黒を吹きつけてマスキングを剥がすとラインの完成(完成画像を見てね♪)。
そしてデカ-ル貼りです。キットのデカ-ルは使えそうにない状態でしたから、ミラ-ジュオ-シャン(モルモットワ-クス)が偶然にも製作したランカスタ-用のMDプリンタ製デカ-ルを入手し使用。しかし、流石に下地が透け透け。たまたまストックしていた白ベタのデカ-ル(カルトグラフ製)に一旦貼ってから一文字ずつトリミングして機体に貼りつけています。国籍マ-クのトリミングは大変でした。息をとめながらの作業でしょ。途中何度か逝っちゃいそうになったり(笑)。
ノ-ズア-トだけは流石にトリミングは無理。あきらめてそのまま貼ってあります。
decals001.jpg

最終組みつけ前。
実はまだまだやりたいことがあったのですが、流石にうちのクラブ(G.F.)の会長からストップがかかりまして(笑)。多分いつまでたっても終わらんぞってことで。オイラもこの時まで機首のアンテナやら細かい部品作ってましたし(笑)。結局使わなかったけど。
gazou017.jpg

【完成!!!】
■製作期間 2006年12月末ころ~2007年4月中ころ。
オイラ自身の作品ではアンテナ空中線の張りつけがお約束となっています。
しかし、このランクだけはアンテナ線を張りつけませんでした。一応つけてみたのですが、大きな機体が何故か小さく見えて、悩んだ結果オミットしました。結果正解だったかと思います。
逆に戦闘機あたりでは、アンテナ線によって精密感がアップするんだろうと思います。

avro0001.jpg

最後の最後で修正した機首のアップと削り込んで修正したキャノピ-。
地道な水研ぎでここまで透明度がアップ....奇跡です。
機首銃座の機銃は真鍮パイプの組み合わせで製作。雰囲気重視です。
自作のコクピット.....なんとか見えますが、実際の作品を見るとよくわかりません。

avro0005.jpg

機体尾部。
ここの後方機銃も真鍮パイプ製。

avro0006.jpg

ん~っ、やっぱりコクピットは見えないねぇ。

avro0007.jpg

主翼フラップ部にプラ板から削り出したリブを追加。

avro0008.jpg

苦労した脚まわり。
主脚裏のステ-も金属線で自作してあります。

とにかく完成です♪
avro0009.jpg
avro0004.jpg

c70a.jpg

2007年HMEにて。
1/144 SWEETのハリケ-ンと1/144の車両と。我ながらいい出来です♪

でも、このランカスタ-の経験がのちのB-26マロ-ダ-やヘルダイバ-の製作に生かされたのは確かです。この2点は嫁ぎ先が決まって製作しましたので実物を公開していませんが、一応はヘルダイバ-(ダイブブレ-キ自作・可動可能。キャノピ-スライド開閉可能。爆弾槽の爆弾脱着可能。機体などはほぼスクラッチ)で自分の目標が完結したかなって思いました。1/43のカ-モデルに使う材料も応用がきくっていうこともわかりましたし、やろうと思えば1/72や1/48の情報量を詰め込むことも無限大に可能だっていうこともわかりましたしね。

皆さんも機会があったらクラウンの1/144ヒコ-キを作ってみてください♪
絶対にこの迷宮の世界にはまることは間違いない!本当に素材としては最高のキットなんですってば!ねっ、作りたくなったでしょ♪

皆様ご静聴ありがとうございました。

それでは寒さが増してきましたが、そんな時こそHAPPY MODELING!!!

★★次回予告★★
先日、某メ-カ-さんより電話があった。
開発中のカ-ボンデカ-ルのパイロット版が出来たって。
「Rinsukeさん、是非感想聞かせて欲しい!」とのこと。
そしてそのパイロット版が我が家に届く。オイラ自身、評論家でもプロモデラ-
でもないんで評価なんて出来ないんだけど、ここは1人のモデラ-として、また
はユ-ザ-の目線で評価してみる。
見た感じ凄くいいんだわ!これが。
あとは実際にキットに貼ってテストしてみる。
次回はそのインプレッションだ!発売前だけど.......。
だから発売前なので、発売決定までここでのメ-カ-名は伏せさせてね♪






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MPMC作品展にて

管理人のRinsukeさま、こちらでははじめまして。
小樽のディアスと申します。趣味人倶楽部の「素組みでいこう!プラモデル」でご一緒でありましたが、覚えて頂いてましたでしょうか。

今回は、本日室蘭にて行われていたMPMC作品展にて、ひこうせんさんのサトウ様にお会いしまして、飛行機作りの事で貴重なアドバイスを頂きましたので御礼に参りました。

次回旭川での展示会には訪問させて頂きたく思ってますので、その際はよろしくおねがいいたします。
では失礼致します。

No title

>ディアスさん

こちらこそ、こちらでははじめてまして!
趣味人倶楽部では大変お世話になりました。
仕事の出張やプラモの製作依頼で忙しくて、コミュが放置状態になってしまいまして.....。なかなか参加復帰できそうもなく退会してしまいました。
MPMCさんの作品展にもおじゃましたかったのですが、会社の慰安旅行とぶつかりまして、残念ながらお伺いできませんでした。

是非是非、来年の「ひこうせん」の作品展には訪問とはいわずにご参加ください!



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